ホームページ作りの失敗例

ホームページを作成する際によくある失敗を、とある2社を例にご紹介しましょう。

消費者むけ企業A社の失敗例

東京都のA社は、若い女性向けの雑貨販売を行っている企業です。都内に3つの店舗を持っていますが、近年の不況の影響で売上げが伸びず、打開策としてインターネットでホームページを公開することにしました。

知人から紹介があったホームページ作成業者に依頼して、ホームページを作成してもらいました。「若い女性をターゲットとしているのなら、お洒落なホームページにしないと駄目ですよ」と言う業者の言葉を信じて、お洒落な画像をふんだんに使ったホームページを作ってもらいました。

その時にかかった費用が「132万円」。決して安い費用ではありませんでしたが、将来につながる先行投資だと思って、このお金を支払ったそうです。

確かにお洒落なホームページだったそうですが、ホームページを訪れる人はほとんどいませんでした。当然、売上げも増えません。

そこで業者さんに相談した所、「若い女性が喜びそうなコンテンツを、もっと増やさないと駄目ですね」と言われて、フラッシュという最新技術を駆使した音声やアニメーションによる、さらにお洒落なコンテンツを作ってもらいました。

この追加費用が「86万円」。でも、売上げにはつながりませんでした。もうこれ以上の投資はできません。そこで、ホームページを引き取って、自分で更新しようと思いました。

しかしそのホームページは、「プロの最新技術」を使って作られています。素人が手をだせる代物ではありませんから、Aさんが自分で更新するのは不可能でした。

結局そのホームページはそれ以降一回も更新されることなく何の役にも立たないまま放置されています。

法人むけ企業B社の失敗例

埼玉県のB社は工場向けの製造機械を販売しています。こちらも不況の影響で売上げが伸び悩んでいたため、ホームページを活用して新たな取引先を開拓しようと検討を始めました。そんな矢先、某一部上場のホームページ制作会社から電話がかかってきたのです。

「弊社の最新式のホームページ制作サービスを利用いただければ、御社も簡単に新規の顧客を開拓できますよ」。こんなセールストークで、その制作会社の営業マンは話はじめたそうです。

B社の社長さんは、自他ともに認める「パソコンが大の苦手」な経営者。そのため営業マンの提案がどれほど実現性の高いものか判断つきません。営業マンの提案は、さまざまなオプション機能を含めて、総額527万円という大変高価なホームページ制作でした。

社長さんは営業マンに「こんなに大金は払えませんよ」と言ったそうなのですが、営業マンは「それでは5年のリースを組みましょう。リースを組めば、月々9万円ちょっとです。毎月の広告費と思えば安いものですよ」と、言葉たくみに社長さんを説得しました。

社長さんはよく分からないまま、「毎月9万円の広告費なら高くないな」と、この制作会社の提案を受け入れてしまったとのこと。

完成したホームページは、さすがにプロが作っただけのことはあって、素晴らしい出来ばえだったそうです。でも残念ながら、ホームページからの問い合わせはまったくありません。

社長さんが慌てて営業マンに相談したところ、「それではネット広告を利用しましょう。弊社にはネット広告のコンサルティングサービスがセットになったお得なプランがありますから、ぜひそれを利用して下さい」との返事でした。

その広告プランが、月々15万円。広告費として考えた場合、たしかに高い費用ではないかもしれません。社長さんも、「このままジリ貧に陥るよりは、この広告サービスを使って何とかホームページのアクセスを集めよう」と、サービスの申込みを行いました。

その後、3ヶ月たって社長さんはホームページの売上を集計してみました。3ヶ月のホームページの売上は、たったの12万円だったそうです。

リースを組んでいるので月々の支払いは少ないものの、総額500万円以上もするホームページ制作費用に、その上月々15万円の広告費をかけて、3ヶ月後の売上がたったの12万円。

 さすがの社長さんも広告サービスはキャンセルしたのですが、残念ながらリースを組んだホームページ制作はキャンセルできません。この後、何年にもわたって、役に立たないホームページのリース費用を払い続けていくのです。 

 しかもこのリース費用には、ホームページの更新費用は含まれていません。あくまでも初期費用の分割支払いであって、今後のホームページ更新費用は別途発生するのです。

社長さんとしては、成果の出ないホームページにこれ以上投資する訳にはいきません。その結果このホームページは、季節が変わっても、新製品が発売になっても、最初に作ったまま中身が変わらない状態で何年も世の中に公開され続けることになるのです。

あなたも同じ間違いをしていませんか?

上記2社は、私の知合いの社長さんの実際の事例です。「こんなにお金を払って、馬鹿だな~」と思われたかもしれません。でも、同じ様な間違いをしている中小企業が実は多いのです。

ホームページ、あるいはインターネットと言われた途端に、コンピュータに詳しくない経営者のかたは、プロに丸投げしがちです。その結果、ホームページ作りに多額のお金を支払うことになってしまうのです。しかしながら、多額の費用を払ったにも関わらず、そのホームページが商売に全くつながらないと言うことが少なくありません。

しかも多くの場合、「最初にホームページを作る時」にはそれなりの予算を確保しますが、ホームページが完成した後の「ホームページの更新」に関しては、予算を全く確保していない会社が少なくありません。
予算がないから業者にホームページの更新を依頼できず、そのためホームページの更新をまったく行わない、そんな企業が少なくないのです。季節が夏から冬に変わっても、あるいは新製品が登場しても、まったくホームページの内容を更新することなく、ホームページが放置されています。そんな状態では、ホームページからお客さんを獲得することなど当然できません。

では、ホームページをきちんとビジネスに活かすにはどうしたら良いのでしょうか。
ホームページ作りで失敗しないためには、気をつけなければいけないポイントがたくさんあります。そのポイントを5つ、わかりやすくご説明いたしますので、よろしければ次のページをご覧ください。

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